高度成長を背景にすさまじい勢いで建築された文化住宅。

ビルが建ち都市開発される中、木造の躯体にとっては高みを目指すことはかなわなかった。

多くが平屋もしくは2階建てであり、寮やコーポ形式でない場合は3階建てはまず見られない。

しかし、私は発見したのだ。
建売住宅やマンションにはさまれた小道に文化を見つけ心躍った。

3輪自転車は高齢者が住む証だ。

おや?
階段の先に階段がある。
ポストが7戸だが各階ごとの部屋割りはどうなっているのか。
うち2つにはテープが張られ人が住んでいないことがうかがえる。

3階部分の階段が後で付け足したようになっていることから3階部分は増築したのか。
(なお、建築基準を満たすものであるかはわからないが)

本文化住宅は南海沿線に近い住宅地にたたずむ。
高架や立派なマンションに囲まれる中、高みを目指したのだ。

近くにホルモン屋やお好み焼き屋もある下町感あふれる地域。
成りあがり、負けてられへん、根性や といった三拍子が思い浮かぶ。

いつもより元気をもらった撮影であった。